ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「20ヵ国・地域首脳会議」の意味・わかりやすい解説 20ヵ国・地域首脳会議にじっかこく・ちいきしゅのうかいぎG20 summit 先進国と発展途上国との間で行なわれる戦略的国際経済会議。1997年に起こったアジア通貨危機を機に,世界経済の体質を強化し経済危機の影響を受けにくいものとすることを目指して,それまでの先進7ヵ国財務大臣・中央銀行総裁会議 G7の取り組みに発展途上諸国を加えるかたちで 1999年,20ヵ国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議として発足した。2008年,リーマン・ショックなどの世界的な金融危機に対処するため首脳も参加するようになり,以降 G20首脳会議として定例化した(財務大臣・中央銀行総裁会議も継続)。G20は,G7のメンバーであるアメリカ合衆国,イギリス,イタリア,カナダ,ドイツ,日本,フランスに,アルゼンチン,インド,インドネシア,オーストラリア,サウジアラビア,大韓民国,中国,トルコ,ブラジル,南アフリカ共和国,メキシコ,ロシアを加えた 19ヵ国およびヨーロッパ連合 EUで構成される。会議は毎年開かれ,G20メンバーは 1年ごとのもちまわりで議長国を務める。世界銀行や国際通貨基金 IMFなどの国際機関や G20以外の国・地域も招待される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by