世界銀行(読み)せかいぎんこう

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

世界銀行

各国の中央銀行に対し融資を行なう、国際連合の専門機関。一般には「国際復興開発銀行」を指す。1960年に設立された国際開発協会とあわせて世界銀行と呼ぶこともある。44年の第2次大戦中に発足。連合国代表がアメリカ・ニューハンプシャー州ブレトン・ウッズに集合し、戦後の世界経済の安定と復興について協議するが、この時、国際復興開発銀行(IBRD)と国際通貨基金(IMF)を創設する協定が起草され、IBRDは翌45年に設立された。世界銀行は、一般に国際復興開発銀行と国際開発協会を指す。これに姉妹機関であるIFCMIGAICSIDを併せて世界銀行グループと呼ばれる。

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知恵蔵の解説

世界銀行

主に発展途上国の政府や民間企業に対して融資を行う公的な国際金融機関で、国際復興開発銀行(IBRD : International Bank for Reconstruction and Development、1945年設立、185カ国加盟)、国際金融公社(IFC : International Finance Corporation、56年設立、179カ国加盟)、及び国際開発協会(IDA : International Development Association、60年設立、166カ国加盟)の総称。これに国際投資紛争調停機関(ICSID : International Centre for Settlement of Investment Disputes、66年設立、144カ国加盟)と多国間投資保証機関(MIGA:Multilateral Investment Guarantee Agency、88年設立、171カ国加盟)を加えて世界銀行グループと呼ぶ(加盟国数は2007年8月末現在)。IBRDは、比較的所得水準の高い発展途上国の政府に市場金利で、IDAは、後発発展途上国(LDC)の政府に無利子で長期間の融資を行う。IDAから融資を受けられる適格国は、アフリカ諸国を中心とする81カ国(07年8月末現在)。IFCは、発展途上国の民間企業に政府の保証なしで市場金利で融資を行う。ICSIDは、外国投資家と債務国との間の紛争を調停し、MIGAは、非商業的リスクによって生じた投資家の損失を補償する。ICSIDを除く4機関の理事会(いずれも24カ国で構成)における融資先などの決定は、加盟国の拠出金額に応じた投票権の行使によって行われるが、米国が最大の投票権保持国で、各々13〜24%、次いで日本が4〜10%を保有している(07年7月末現在)。

(室井義雄 専修大学教授 / 2008年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

世界銀行

1945年に設立された国際復興開発銀行や、60年に設立された国際開発協会など五つの組織が集まってできている。本部はワシントン。おもに途上国のインフラ開発などを支えるため、必要なお金を貸し出すのが役割。総裁任期は5年で再任もできるが、ゼーリック氏は1期で退任することを2月15日に表明した。

(2012-03-07 朝日新聞 朝刊 1経済)

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百科事典マイペディアの解説

世界銀行【せかいぎんこう】

国際復興開発銀行International Bank for Reconstruction and Development(略称IBRD)の通称。世銀とも。戦災国の経済復興や発展途上国開発を進める国際機構。国連専門機関の一つ。国際通貨基金(IMF)とともに,ブレトン・ウッズ協定に基づき1945年設立。当初は戦災国の復興を目的としていた。現在では発展途上国のための融資が主な業務であり,民間から融資を受けられない国家や機関に,市場で借り入れた資金を市場条件で貸し付けたり,民間からの融資の保証を行う。国家ばかりでなく,例外的に個人的企業も契約の対象とする。最高機関は総務会で全加盟国で構成され,理事会は五大出資国代表を含む22人からなり執行的権能をもつ。各加盟国は出資額に応じた表決権をもつ。近年では工業部門を中心に,教育・農業部門,市場経済への移行支援の融資等に重点をおくとともに,投資の保証や技術援助(開発計画の策定,人材派遣,技術者の養成等)などのサービス業務を拡大している。2012年現在世銀グループ加盟国188。グローバル化にともなう世界的な貧富格差の拡大と,2008年の世界同時不況にともなう資金不足に直面している。なお,世銀とともに,国際開発協会(第二世銀),国際金融公社(第三世銀)の金融機関と,国際投資紛争調停機関,多国間投資保証機関の付属機関をまとめて世界銀行グループという。本部はワシントン。日本は1952年加盟。
→関連項目インパクト・ローン華人経済圏借款ブレイディ構想ブレトン・ウッズ体制

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FX用語集の解説

世界銀行

発展途上国の開発を支援する国際金融機関。また世界銀行は、途上国の異なる発展段階や多様な資金需要に応じるため、次の機関によりグループを構成しています。国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)。

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世界大百科事典 第2版の解説

せかいぎんこう【世界銀行 World Bank】

国際復興開発銀行International Bank for Reconstruction and Development(IBRD)の通称。世銀と略す。本部ワシントン。世界銀行は1944年7月アメリカのニューハンプシャー州ブレトン・ウッズにおいてIMF(国際通貨基金)とともに設立が決定され,その協定(ブレトン・ウッズ協定)は45年12月に発効,46年6月25日に業務を開始した。調印国のうちソ連を除くすべての国が最終的には加盟したが,キューバ,チェコスロバキアポーランドは後日脱退した。

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世界大百科事典内の世界銀行の言及

【ブレトン・ウッズ体制】より

…1944年アメリカのニューハンプシャー州ブレトン・ウッズにおいて連合国通貨金融会議が開催され,通常ブレトン・ウッズ協定Bretton Woods Agreementsと呼ばれる二つの協定が締結された。この協定にもとづいて,46年6月に国際復興開発銀行(いわゆる世界銀行,IBRD)がその業務を開始し,翌47年3月に国際通貨基金(IMF)が同じく業務を開始した。ここに戦後の国際通貨体制を支える中心的機構が確立されたのである。…

【貿易】より

…またラテン・アメリカ諸国はこの時期に輸入代替的工業化に着手している。 第2次大戦終了を機にIMF(国際通貨基金),GATT(ガツト)(関税・貿易に関する一般協定),世界銀行(国際復興開発銀行)を3本柱とするブレトン・ウッズ体制が成立した。初期にはそれぞれ十分な機能を果たせず,アメリカの強いドル,片務的な自由貿易促進,巨額の援助によってそれぞれが補われたが,西ヨーロッパの復興が成り,いろいろな統制が撤廃され,貿易や為替の自由化が進んでくると,この体制のもとで世界貿易は第2の拡大期を経験した。…

※「世界銀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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