2033年問題(読み)にせんさんじゅうさんねんもんだい

知恵蔵mini 「2033年問題」の解説

2033年問題

日本において、2033年秋の旧暦(太陰太陽暦)が定められないことにより起こりうる問題。日本では1844年に制定された「天保暦」が旧暦として用いられており、秋分を含む月は8月、冬至を含む月は11月とされる。2033年には、9月23日からの月が秋分を含むため8月、11月22日からの月が冬至を含むため11月となるが、その間には10月23日からの1カ月しかないため、9月と10月の2カ月を設けることができない。大安友引なども定まらない天保歴導入後初の事態であり、冠婚葬祭業界など広範囲に影響が及ぶ可能性がある。15年8月、日本カレンダー暦文化振興協会は事態解決に向け、2033年11月に閏月(追加の月)を置く案を発表しているが、これでも天保歴の全ての定めを満たすことはできないため、16年9月現在では決定策となっていない。

(2016-9-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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