4サイクル機関(読み)よんサイクルきかん(英語表記)four (-stroke) cycle engine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「4サイクル機関」の意味・わかりやすい解説

4サイクル機関
よんサイクルきかん
four (-stroke) cycle engine

内燃機関のシリンダ内部における吸気圧縮膨張排気の4つの行程 (1サイクルという) をピストンの2往復 (クランク2回転) の間に行うものをいう。すなわち,まず第1に燃料燃焼に必要な空気 (あるいは空気と燃料の混合気) をシリンダ内に吸入する。第2にこれを適当な圧力まで圧縮する。第3に燃料をシリンダ内に入れて (あるいは混合気に点火して) これを燃焼させる。第4にこの燃焼によって生じた高温高圧ガスの膨張によって仕事をする。第5に膨張の終ったガスをシリンダ外に排出する。以上の5種の動作が4サイクル機関では2回転で行われる。 (→2サイクル機関 )  

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百科事典マイペディア 「4サイクル機関」の意味・わかりやすい解説

4サイクル機関【よんサイクルきかん】

クランク軸2回転の間に,吸入,圧縮,膨張,排気の4行程を行い,これを1サイクルとする内燃機関作動が確実で,混合気の損失も少ないが,弁装置は複雑になる。→2サイクル機関

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世界大百科事典(旧版)内の4サイクル機関の言及

【内燃機関】より

… 上述の熱力学的サイクルは実際には4サイクルまたは2サイクルにより実現される。ピストンが往復する際の最上,最下位置をそれぞれ上死点および下死点,その距離およびピストンの運動を行程と呼ぶが,4サイクルエンジン(4サイクル機関)では1サイクルが圧縮,膨張,排気および吸入の4行程(クランク2回転)よりなり,2サイクルエンジン(2サイクル機関)では圧縮と膨張行程の2行程(クランク1回転)よりなる。燃焼はいずれの場合も圧縮の上死点近くで行われる。…

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