二サイクル機関(読み)にサイクルきかん(その他表記)two(-stroke) cycle engine

精選版 日本国語大辞典 「二サイクル機関」の意味・読み・例文・類語

にサイクル‐きかん‥キクヮン【二サイクル機関】

  1. 〘 名詞 〙 ( サイクルは[英語] cycle ) 内燃機関で、燃料空気吸入圧縮爆発排気四つの一連作業を二行程ピストン一往復)で行なう形式のもの。二行程機関

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二サイクル機関」の意味・わかりやすい解説

2サイクル機関
にサイクルきかん
two(-stroke) cycle engine

内燃機関のシリンダ内部において,ピストンが1往復 (クランクが1回転) する間に,掃気と圧縮,膨張 (点火爆発) と排気の2つの行程 strokeを行い,これを1サイクルとする形式のエンジン。これに対し,吸気,圧縮,膨張,排気の4つの行程を1サイクルとしてピストン2往復で行うものを4サイクル機関という。2サイクル機関は爆発回数が4サイクル機関の2倍となるため,単位容積あたりの出力が大きく,重量比も小さくできる利点がある。ガソリンエンジンは,小型のもの (たとえばオートバイ用など) には,構造が簡単な2サイクル型が多く,中・大型のものはほとんどが4サイクルである。ディーゼルエンジンでは大型のものに2サイクルが多い。

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百科事典マイペディア 「二サイクル機関」の意味・わかりやすい解説

2サイクル機関【にサイクルきかん】

クランク1回転の間に,掃気と圧縮,膨張と排気の2行程を行い,これを1サイクルとする内燃機関。構造が簡単で軽量,毎回転時に出力があるが,掃気の際の新気損失が大。オートバイ,初期軽自動車などのエンジンの代表的な方式
→関連項目4サイクル機関

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世界大百科事典(旧版)内の二サイクル機関の言及

【内燃機関】より

… 上述の熱力学的サイクルは実際には4サイクルまたは2サイクルにより実現される。ピストンが往復する際の最上,最下位置をそれぞれ上死点および下死点,その距離およびピストンの運動を行程と呼ぶが,4サイクルエンジン(4サイクル機関)では1サイクルが圧縮,膨張,排気および吸入の4行程(クランク2回転)よりなり,2サイクルエンジン(2サイクル機関)では圧縮と膨張行程の2行程(クランク1回転)よりなる。燃焼はいずれの場合も圧縮の上死点近くで行われる。…

※「二サイクル機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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