化学辞典 第2版 「8-アザグアニン」の解説
8-アザグアニン
アザグアニン
8-azaguanine
C4H4N6O(152.12).Streptomyces albusの培養液から単離されたが,それ以前に2,4,5-トリアミノ-6-ヒドロキシピリミジンから合成された.無色の結晶.分解点300 ℃ 以上.希酸,希アルカリに可溶.生体内で代謝されてRNAに取り込まれ,mRNAレベルでタンパク合成を阻害し,グアニンデアミナーゼにより8-アザキサンチンに変換されて尿中に排泄される.プリンのきっ抗物質として抗かび,抗腫瘍性も示すが,生化学試薬として用いられている.LD50 1500 mg/kg(マウス,経口)[CAS 134-58-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報