山川 世界史小辞典 改訂新版 「98年世代〔スペイン〕」の解説
98年世代〔スペイン〕(きゅうじゅうはちねんせだい)
Generación del 98
1898年のアメリカ‐スペイン戦争での敗北を契機にスペインの没落を意識し,再生主義に傾斜しつつ,あるべき国家像を追求しようとしたアソリン,バロハ,ウナムノらの知識人たちをさす。彼らは主に革新路線のジャーナリズムを通じて復古王政下の政治・社会・経済改革の必要性を訴えた。おのおのが独自の活動を行うなかで,1905年頃には共通の危機認識は消滅したといわれるが,彼らが後世へ与えた影響は大きい。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報