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…ここに(イ)の考えの代表的な例が見られる。そしてこれがラテン名クビトゥムcubitum(ひじの意)を経て近代ヨーロッパの〈度〉の一系統に引きつがれ(イギリスのキュービットcubit,約46cm),また,その2倍に相当する単位(イギリスのエルell,ドイツのエルレElleなど),そのまた2倍に相当する単位(これは,左右に広げた両手の先の間隔に相当するものとも解され,その例は,中国・日本の尋,イギリスのファゾムfathom,ドイツのクラフテルKlafter,フランスのブラッスbrasseなどに見られる)をもたらした。ただし長年月の間には取違えも生じた模様で,イタリアのブラッチオbraccio,オランダのエルelなどは,本来の腕の長さとも,その2倍または4倍とも解されて,混乱をひきおこした。…
…人工的に光を得る方法には,物体を熱して発光させる方法(白熱電球など)と,熱には頼らない方法とがある。後者を総称してルミネセンスluminescenceという。ルミネセンスを起こすにはなんらかの方法で物質の電子を励起させる必要があるが,光で励起させる場合をフォトルミネセンスphotoluminescenceという。励起後のごく短時間,または励起中だけ発光を持続するフォトルミネセンスが蛍光で,蛍光灯はこれを利用している。…
…ELと略称されることも多い。架空電車線(架線)または第3軌条から集電した電気エネルギーによって車上の電動機を駆動させ,その動力を車輪に伝え駆動力を出して走行する機関車。広義には,ディーゼルエンジンなどで駆動される発電機からの電気エネルギーを利用するもの(ディーゼル電気機関車など)や蓄電池により電気エネルギーを得るもの(蓄電池式電気機関車)を含めることもある。
[歴史]
1835年アメリカで,レールの上を電池と電磁機械で動く模型が作られたのが最初といわれており,その後もいくつかの試みはあったが,実用的な電気機関車としては,79年ドイツのE.W.vonジーメンスがベルリンの博覧会で走らせた約3馬力のものが最初である。…
※「EL」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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