FTTH(読み)エフティーティーエッチ

デジタル大辞泉 「FTTH」の意味・読み・例文・類語

エフ‐ティー‐ティー‐エッチ【FTTH】[fiber to the home]

fiber to the home光ファイバーを利用した家庭用の高速データ通信サービス。→エフ‐ティー‐ティー‐ビー(FTTB)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「FTTH」の意味・わかりやすい解説

FTTH
えふてぃーてぃーえいち

光ファイバーケーブルにより、高速で安定した通信環境を構築する、家庭向けのブロードバンド回線サービス。ファイバー・トゥ・ザ・ホームfiber to the homeの略。従来の電話回線やADSL回線で使用されていたメタルケーブルを光ファイバーケーブルに変更し、電話局と各家庭に設置した電気信号を光信号に変換する伝送装置ONU(optical network unit)どうしを直接結ぶ。光信号の伝送速度は距離に影響されないため、ADSLのように速度低下をせず、高速な通信環境を安定して維持することができる。オフィスビル集合住宅向けのサービスはFTTB(fiber to the building)という。FTTHとFTTBなどを総称してFTTP(fiber to the premises、premisesは「敷地」の意味)とよぶ場合がある。

 日本におけるFTTHサービスは、通信速度100メガビット/秒の伝送速度から提供が始まった。その後、デジタルテレビ放送やハイビジョン映像の配信が本格的に始まり、1ギガビット/秒の超高速サービスへと移行が進んでいる。1ギガビット/秒のサービスはギガFTTHとよばれている。総務省資料によると、2012年(平成24)9月末の時点で、FTTHの世帯普及率は42.8%となっている。

[編集部]

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IT用語がわかる辞典 「FTTH」の解説

エフティーティーエイチ【FTTH】

光ファイバー利用者家屋まで引き込んだ高速データ通信サービス。また、光ファイバーを用いたブロードバンドサービス全般を指すこともある。◇「fiber to the home」の頭文字から。マンションなどの集合住宅やオフィスビルに引き込む場合は「FTTB」という。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「FTTH」の解説

FTTH

本来は、電話局から各家庭までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバー化し、高速な通信環境を構築する計画名称。ただし、現在では光ファイバーを使ったブロードバンド・サービスの一般名称になっている。国内でのFTTHサービスは、2001年3月に、有線ブロードネットワークス(USEN)の「Broad Gate01」が東京都の世田谷区と渋谷区の一部で開始されたのが最初。その後NTT東日本・西日本が「Bフレッツ」として本格的にサービスを開始し、電力系の各事業者やKDDIなども参入している。

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知恵蔵 「FTTH」の解説

FTTH

光ファイバーを使った、家庭向けインターネットサービスのこと。光ファイバーは、使用するにあたって宅内への引き込み工事が必要であったため、普及には時間がかかるといわれていた。そのため、「超高速サービスを普及させよう」というスローガン代わりとして、FTTHという言葉が使われてきたという事情もある。現在は光ファイバーサービスの加入者も増え、工事期間も短縮されつつあるため、標語としての「FTTH」は役目を終えつつある。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

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パソコンで困ったときに開く本 「FTTH」の解説

FTTH

「ファイバー・トゥ・ザ・ホーム」の略称です。各家庭まで光ファイバーを敷設し、高速な通信を実現しようという構想のことです。もとはISDNの発展形として考えられていましたが、現在はインターネット接続のための重要な通信基盤という位置付けです。
⇨光通信、光ファイバー

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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