L-トリプトファン(読み)トリプトファン

化学辞典 第2版 「L-トリプトファン」の解説

L-トリプトファン
トリプトファン
L-tryptophan

α-amino-3-indolepropionic acid.C11H12N2O4(204.23).略称TrpまたはW.タンパク質構成必須アミノ酸の一つ.工業的には,インドールアクリルアルデヒドを出発原料として合成したD,L-トリプトファン光学分割や,発酵法によってつくられる.小葉状または板状結晶(希エタノール).分解点289 ℃.-32.5°(水),+2.4°(1 mol L-1 塩酸).pK1 2.35,pK2 9.33.熱水,熱エタノールに可溶.アダムキーウィッツ反応が陽性であり,タンパク質の紫外吸収はトリプトファンとチロシンによる.生体内ではニコチン酸昆虫の色素形成,植物ホルモンのインドール酢酸など,生理的に重要な化合物の代謝中間体になっている.[CAS 73-22-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む