N.R.フィンセン(英語表記)Niels Ryberg Finsen

20世紀西洋人名事典 「N.R.フィンセン」の解説

N.R. フィンセン
Niels Ryberg Finsen


1860.12.15 - 1904.9.24
デンマークの医学者。
元・コペンハーゲン大学助手。
トルスハーブン生まれ。
1890〜93年に外科学会解剖学講師となる。1883年からピック病にかかって生涯闘病生活を送ったが、1893年に赤ガラス、赤カーテンをつけ、外からの光線を避けると痘瘡患者に治療効果があることを発見し、赤色光線による痘瘡治療法を提唱した。また、1895年には紫外線による組織刺激効果、殺菌効果皮膚病に有効であることを発見し、フィンセン灯という炭素アーク灯を考案し、光線療法を発展させた。1896年にコペンハーゲンで光線治療研究所を設立。これらの功績により1903年ノーベル生理・医学賞を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android