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政党制 せいとうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政党制
せいとうせい

政党政治が展開される枠組み。かつてはもっぱら政党の数に焦点をあて,一党制二党制多党制に分類することが一般的だったが,この方法は単純でわかりやすい反面,政治の複雑なメカニズムを理解する枠組みとしては説明能力に限界があった。イタリアの政治学者ジョバンニ・サルトリは,政党数だけでなく,各党の相対的規模,政党間のイデオロギー距離,運動の方向,表明しているイデオロギーへの感情移入度,連合政権の軸などの指標に基づき,一党制(→一党独裁),ヘゲモニー政党制一党優位政党制,二党制(→二大政党制),穏健な多党制分極的多党制原始的多党制の七つに分類した。かつて,二党制と多党制との間に決定的な分割線があるという印象がもたれていたが,実際には二党制の国家はイギリスやアメリカ合衆国などごくわずかであり,比較分析すれば多党制が最多なため,穏健な多党制と分極的多党制との間に決定的な分割線がある。各国がどの政党制を運用するかは,社会・経済的要因,歴史的・文化的要因,選挙制度などの技術的要因によって決定される。1回投票・単純多数決の小選挙区制は政党の増殖を抑制し,二党制を生みやすいとされる。比例代表制や 2回投票・多数投票制は政党の増殖を加速し,多党制を生む傾向が強い。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいとうせい【政党制 party system】

政党政治の担い手としての政党を構成要素とする政治制度・システムを意味する。政党間の関係,政党と他の社会集団との関係,政党の機能などの違いによって,国ごとにそのあり方はきわめて多様である。
[政党制の分類]
 もっとも顕著なのは,この制度の構成要素としての政党の数による違いで,政党制はこの点から一党制,二党制,多党制に大別される。一党制は法的規制などにより1政党のみを構成要素とする政党制で,かつては,中華人民共和国,アルバニアザイールなどの共産主義あるいは全体主義体制下の国々に見られたが,1990年代に入って,アルバニア,ザイールでは民主化が進み,多党化傾向が顕著になった。

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