典獄(読み)テンゴク

デジタル大辞泉 「典獄」の意味・読み・例文・類語

てん‐ごく【典獄】

監獄事務をつかさどる官吏
旧制の、監獄の長。

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精選版 日本国語大辞典 「典獄」の意味・読み・例文・類語

てん‐ごく【典獄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「でんごく」とも ) 監獄の事務をつかさどる職。また、その人。
    1. [初出の実例]「tẽgocu(テンゴク)ノ クヮンニンヲ メリシテ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)二)
    2. [その他の文献]〔書経‐呂刑〕
  3. 旧制の、監獄の長。監獄の事務を掌り、部下職員を監督する奏任官。現在の刑務所長。
    1. [初出の実例]「新保典獄が府会議員の診断書閲覧を拒みたるより」(出典:朝野新聞‐明治二一年(1888)九月五日)

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普及版 字通 「典獄」の読み・字形・画数・意味

【典獄】てんごく

獄官

字通「典」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の典獄の言及

【行刑】より

… 1908年,刑法の施行に伴い,監獄法,同施行規則の現行体制が発足した。24年には,行刑刷新の下,監獄を刑務所,典獄を刑務所長など用語の改正が行われ,また,33年には,受刑者の発奮努力による改悛を掲げて,4級から1級に至る進級に応じて細かな特典の増加と自由の拡大を規定する行刑累進処遇令が制定された。これらを経て,多くの受刑者を軍需工場や南洋諸島で使役した戦時行刑につらなっていく。…

※「典獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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