V粒子(読み)ブイリュウシ

デジタル大辞泉 「V粒子」の意味・読み・例文・類語

ブイ‐りゅうし〔‐リフシ〕【V粒子】

ウィルソンの霧箱の中で、V字形飛跡を残す宇宙線の一。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「V粒子」の意味・わかりやすい解説

V粒子【ブイりゅうし】

1947年G.D.ロチェスターとC.C.バトラーが宇宙線中に発見した中性素粒子正負電荷をもつ2粒子に崩壊するため,磁場をかけたウィルソン霧箱の中でV字形の飛跡を残す。質量約2200(電子の質量を1とする)のV1粒子は現在のラムダ粒子,質量約800のV2粒子は現在のK中間子判明。→素粒子
→関連項目K中間子

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