WindowsNT(読み)うぃんどうずえぬてぃー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「WindowsNT」の意味・わかりやすい解説

Windows NT
うぃんどうずえぬてぃー

アメリカのマイクロソフト社が開発した高性能ワークステーションおよびサーバー・システム向けの32ビットオペレーティングシステムOS)。1993年に発売されたNT 3.1が最初バージョンである。Windowsの環境をネットワーク上で利用できるのが特長アプリケーションごとに異なるメモリー空間を割り当てるため完全なマルチタスク処理(複数の処理を同時に行うこと)が可能で、ファイルの秘密保持などセキュリティ機能をもつ。MS-DOS、Windows、OS/2、UNIXに対応するアプリケーション・ソフトも利用できる。NTの改良版はその後いくつか出されたが、1996年発売のNT 4.0が最終バージョンとなり、2004年にはマイクロソフト社のサポートが終了した。

[岩田倫典]

Windows NT系

Windows NTのアーキテクチャー(基本設計)の流れをくむOSは、Windows NT系とよばれ、現在のWindows OSの主流系統となっている。NT系は、2000年にNTの最終バージョンであるNT 4.0から、Windows 2000へと引き継がれ、さらに2001年にはWindows XPでWindows 9x系と統合。2006年にはタブレット端末をも意識したWindows Vista(ビスタ)へと引き継がれ、管理機能、アプリケーションソフトを充実しながら、2009年Windows 7、2012年Windows 8、2013年Windows 8.1へとバージョンアップしている。

[岩田倫典]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「WindowsNT」の解説

Windows NT

1993年にマイクロソフトが企業向けとして発売したパソコン用OS。NTFSの採用、プリエンプティブマルチタスクのサポート、ユーザー管理などの機能が搭載されており、Windows 95系のOSと比較してセキュリティや高速性、安定性などに優れるという特徴を持つ。特にWindows 95系の不安定さの原因となっている「MS-DOSを土台にしたOS」からの脱却を果たしたことは高い安定性の実現につながった。なお、Win32の採用により、Windows 95/98などのソフトウェアも動作する。サーバー向けのWindows NT Serverとクライアント向けのWindows NT Workstationが発売されている。初期のバージョンのものは、操作性があまりよくなかったが、安定性が評価され、主にサーバー用のOSとして使用されることが多かった。その後、1996年に発売されたWindows NT 4.0では、Windows 95系と同じユーザーインターフェイスを採用した。

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IT用語がわかる辞典 「WindowsNT」の解説

ウィンドウズエヌティー【Windows NT】

マイクロソフトの業務用オペレーティングシステムWindowsシリーズのひとつ。ビジネス用・サーバー用のオペレーティングシステムとして開発され、初代バージョンは1993年に発売された。◇略して「WinNT(ウィンエヌティー)」ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内のWindowsNTの言及

【オペレーティングシステム】より

…エンジニアリングワークステーションの主要OSであるが,最近はパソコン上でもいくつかのUNIX(PC-UNIXと呼ぶ)が存在している。いずれのプラットフォームでもWindows NTと競合しているが,まだ安定度と成熟度で優っていると言われる。Machマーク。…

※「WindowsNT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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