XBT(読み)エクスビーティ(英語表記)Expendable Bathythermograph: XBT

海の事典 「XBT」の解説

XBT

投げ捨て式の水温の鉛直分布測定装置。弾体型のプローブの先にサーミスターをつけ、信号を細いエナメル線で船上に送り記録する。落下にともないプローブ側 の糸巻導線が、船の動きにともないランチャー側の糸巻の導線が解かれて、中間の導線は静止状態にあり細くても測定中は切れない。プローブはほぼ等速で 落下するので、信号の時間変化がそのまま水温の鉛直分布を示す。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のXBTの言及

【バシサーモグラフ】より

…54年に岩宮政雄によって国産化され,その後の20年間に1万3000点以上の北太平洋の観測値が海上保安庁に報告されている。近年は機械式の代りに,直径100μmの2本の銅線を接着した細線をほどきながら自由落下する使い捨てのサーミスター温度計expendable bathythermograph(略称XBT)が多用される。XBTの深度は落下時間から算出する。…

※「XBT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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