20世紀西洋人名事典 「A.アルフセイニー」の解説
A.アル フセイニー
Amīn al Husaynī
1897 - 1974
政治家。
元・イスラム教大法官,元・パレスチナ・イスラム教徒最高評議会議長。
エルサレム生まれ。
パレスチナ・アラブの政治的・宗教的指導者で、カイロのアズハル大学中退。1920年反ユダヤ・デモを共謀した疑いをかけられ、トランスヨルダンに逃れる。翌’21年恩赦で帰国、イスラム大法官に任命され、’22年よりパレスチナ・イスラム教徒最高評議会議長を兼任。その後’29年ユダヤ教徒狙撃事件、’36年にはアラブの蜂起等を指導し、’37年国外脱出。第二次世界大戦中はドイツに渡り、戦後はエジプトに逃れる。’60年代初めレバノンに移り、’62年に世界イスラム大会議長を務めた後、公的活動から退き、’74年死去。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報