20世紀西洋人名事典 「A.フォンワッサーマン」の解説
A.フォン ワッサーマン
August von Wassermann
1866.2.21 - 1925.3.15
ドイツの細菌学者。
元・コッホ伝染病研究所部長,元・カイザー・ヴィルヘルム研究所所長。
バンベルク生まれ。
別名August Paul von Wassermann。
梅毒の血清反応として有名なワッセルマン反応の発見者。ミュンヘン大学、ウィーン大学で医学を学び、1889年ストラスブルク大学で医博士。1888年医業を開業。1890年ベルリンのコッホ伝染病研究所に入り、1906年実験治療部長、’13年ベルリンのカーザー・ヴィルヘルム研究所所長を歴任。破傷風の抗毒素血清療法から開始し、結核の血清反応研究、サル梅毒の血清反応からヒト梅毒の血清診断法の研究を行い、その後の血清学・免疫学の基礎を築いた。著書「病原微生物学大系」(’03〜09年)、「Hämolysine,Cytotoxin und Präziptine」(’02年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報