バンベルク(読み)ばんべるく(英語表記)Bamberg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンベルク」の意味・わかりやすい解説

バンベルク
Bamberg

ドイツ南東部バイエルン州の都市。ニュルンベルクの北約 50km,マイン川の支流レグニッツ川に臨む。 902年バーベンベルク家の居城地として史料に現れ,1007年にハインリヒ2世司教座を置いて以後繁栄した。 1802年以後はバイエルン領。ドイツ美術史上有名な大聖堂 (1004~1237) ,新 (1695~1704) ,旧 (1571~76) 二つの司教館,バロック様式の聖ミハエル聖堂 (1015) ,詩人の E. T. A.ホフマンの家 (1808~13居住) などが現存する旧市街は,1993年世界遺産の文化遺産に登録された。電機衣料製靴,機械,製陶などの工業が立地。人口7万 521 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンベルク」の意味・わかりやすい解説

バンベルク
ばんべるく
Bamberg

ドイツ中南部、バイエルン州、レグニッツ川沿いにある都市。人口6万9000(2000)。付近には先史時代から人が居住していたが、1007年にハインリヒ2世によって司教の所在地になってから発展した。商業活動が盛んなほか、東部には工業地区や名高い施設園芸地区も発達しているが、カトリックの一中心地として、宗教・文化都市の性格がとりわけ強い。「バンベルク騎士」などの彫刻傑作が残る大寺院(11~13世紀)のほか、新・旧の宮殿、市役所などがあり、多くの歴史的建築物と芸術品を蔵する町として知られる。この町は1993年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。旧プラハ交響楽団の伝統を引き継ぐバンベルク交響楽団も有名。

[石井英也]


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