20世紀西洋人名事典 「A.ボーイト」の解説
A. ボーイト
Arrigo Boito
1842.2.24 - 1918.6.10
イタリアの作曲家,詩人。
パドヴァー生まれ。
父は挿絵画家で母はポーランドの伯爵夫人であった。ミラノ音楽院に学んだ後、ヨーロッパ各地を歴訪し、ドイツ古典音楽やワーグナーの新しい美学と理念に共鳴し、1868年ゲーテの「ファウスト」によって歌劇「メフィストーフェレ」を作曲し、一方でゴリアの筆名でポンキエリの「ジョコンダ」の台本を、続いてベルディに協力し、「オテロ」「ファルスタッフ」の台本を書いた。詩集に「熊王」(1865年)、「詩の本」(1877年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報