20世紀西洋人名事典 「A.モッセ」の解説
A. モッセ
Albert Mosse
1846 - 1925
ドイツの法学者。
元・ケーニヒスベルク大学名誉教授。
ポーランド生まれ。
兄は出版・広告コンツェルンを一代で築いた「ベルリーナー・ターゲブラット」紙創業者のルドルフ・モッセ。ベルリン大学でグナイストに師事し、ベルリン市裁判所判事を務め、在任中に訪欧した伊藤博文らに1882〜83年にかけてプロイセン憲法の講義を行う。1886年明治政府の法律顧問として来日、憲法起草、地方制度の創設に寄与し、後の日本の地方自治制度の基礎を築く。1890年に帰国、ケーニヒスベルク大学で教鞭を執り、名誉教授の称号を与えられる。1907年以後はベルリンで全国都市連合会議長、ドイツ・ユダヤ人連合副会長などを歴任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報