20世紀西洋人名事典 「A.V.リーマン」の解説
A.V. リーマン
Anthony V. Liman
1932 -
カナダの日本文学研究者。
トロント大学教授。
チェコスロバキア生まれ。
チェコ国立外語語大学で英文学、プラハ大学で日本語を学んだ後、カルウ大学で日本語・日本文学を専攻して、同大学で博士号を取得。1966年に来日し、法政大学、早稲田大学大学院で研究生として学ぶ。翌’67年にはカナダのトロント大学東アジア学部に赴任、亡命後、カナダに帰化、同大学教授。井伏鱒二の作品研究で先鞭をつけるなど現代、近代の日本文学を専門とし、その他川端康成、谷崎潤一郎、志賀直哉などの戦後文学を研究。著書には井伏鱒二の「さざなみ軍記」の翻訳などがあり、また、’66年以降度々来日。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報