20世紀西洋人名事典 「B.ワイルダー」の解説
B. ワイルダー
Billy Wilder
1906.6.22 -
米国の映画監督,脚本家。
シュハ(オーストリア)生まれ。
ウィーン大学を1年で退学し、新聞記者を経てドイツ映画のシナリオライターとなる。1933年パリを経て、’34年米国に渡る。’38年からチャールズ・ブラケットと脚本の共同執筆を始め「ニノチカ」(’39年)、「教授と美女」(’41年)などを書いてハリウッド随一のコンビとうたわれた。’42年監督になってからは野心的な題材に挑戦し、アカデミー作品・監督・脚本賞を受賞の「失われた週末」(’45年)、オリジナル脚本賞受賞の「サンセット大通り」(’50年)などで第一級の監督の地位を確立。’50年代以降は「麗しのサブリナ」(’54年)、「七年目の浮気」(’55年)、「昼下がりの情事」(’57年)などの後、I.A.L.ダイアモンドとのコンビで「お熱いのがお好き」(’59年)、アカデミー・作品・監督・オリジナル脚本賞受賞の「アパートの鍵貸します」(’60年)などを制作。他の作品に「シャーロック・ホームズの冒険」(’70年)、「フロント・ページ」(’74年)、「悲愁」(’78年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報