BIMSTEC(ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ)
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「BIMSTEC」の解説
BIMSTEC
1997年にベンガル湾周辺のタイ、インド、バングラデシュ、スリランカの4カ国で発足した国際協力の枠組み。ミャンマー(ビルマ)、ネパール、ブータンも加わり、現在の構成国は7カ国になっている。発足時は閣僚級の協議だけで、貿易・投資、技術、交通・通信、エネルギー、観光、漁業の6分野での協力を提唱した。2004年7月にバンコクで開かれた初の首脳会議では、域内の自由貿易協定を早期に成立させ、経済発展を促す首脳宣言を採択した。自由貿易協定については、タイ、インドなど先行グループから関税を順次撤廃し、17年までに全域に広げる考え。もともと東南アジアの中軸を自認するタイが「西方(ルックウエスト)政策」を掲げ、南アジアの地域大国インドが「東方(ルックイースト)政策」を打ち出してBIMSTECの牽引車となっており、東南アジアと南アジアをつなぐ経済圏の構築を目指している。インドには、中国が「南下政策」をとって東南アジアに接近しているのに対抗する狙いもある。また、タイからインドまでミャンマー経由で伸びる道路建設や、同国南部の港湾開発なども論議されており、ミャンマーの発展と改革がBIMSTECの成功のカギのひとつと言えそうだ。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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