CtoC(読み)しーつーしー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「CtoC」の意味・わかりやすい解説

CtoC
しーつーしー

インターネットを通じて契約や決済などを行う電子商取引の一つで、一般消費者同士が物品などの売買を行うこと。Consumer to Consumer(コンシューマーツーコンシューマー)の略語で、C2Cとも表記する。インターネットの普及とともに、消費者と消費者とが簡単に物品の売買ができるようになったことを象徴する名称であり、インターネット・オークションが典型的な事例である。

 インターネット・オークション以外のCtoCの例としては、個人売買を行う販売サイトを簡単に運営できるように、決済システムを含めたオンラインショップの仕組みを提供して利用料を徴収するケースがあり、このような運営者はCtoC事業者とよばれている。また、個人向けのオンライン決済に対応するペイパルPayPalのような業者も登場しており、一般消費者であっても容易にオンラインショップの電子決済や運営ができるようになってきた。代金の決済を業者が仲介するケースも増え、本来の消費者同士の売買ではない形に変わりつつあるものの、決済情報や個人情報の管理の面では安心感が増し、流通システムとしても定着している。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android