デジタル大辞泉 「D線」の意味・読み・例文・類語 ディー‐せん【D線】 ナトリウムの原子スペクトルに見られる代表的な輝線。黄色の強い輝線で、波長がごく近いD1線(589.6ナノメートル)、D2線(589.0ナノメートル)からなり、あわせてD線と呼ぶ。ナトリウムランプのほか、屈折計や偏光計の光源に用いられる。ナトリウム線。ナトリウムD線。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「D線」の意味・わかりやすい解説 D線ディーせんD-line ナトリウム原子の最低の励起状態から基底状態への遷移に伴って生じるスペクトル線のことをいう。ナトリウム原子のスペクトルのうちでは最も強い線である。波長が 589.995nmと 589.592nmの2本の線から成る二重線スペクトルであって,黄色の強い光を出すので炎色反応に使われている。太陽スペクトル中のフラウンホーファー線として見つけられた吸収線の1つとしてD線の名前がつけられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by