20世紀西洋人名事典 「D.モルネ」の解説
D. モルネ
Daniel Mornet
1878 - 1954
フランスの文学史家。
元・パリ大学教授。
コロンビア大学やシカゴ大学、バークリー大学でフランス文学を講じ、のちにパリ大学教授となる。G.ランソンの後を受け、実証主義を徹底させ17、18世紀文学の研究に従事し、文学以外の資料や二流、三流の作品の研究、主要作品の校訂などに大きな貢献をする。他方、資料の羅列に終わり、資料をまとめる強力な思考の欠如や作品の内的魅力の把握の不足などの批判も受ける。著書に「フランス大革命の知的起源」(1938年)、「フランス古典主義文学史」(’40年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報