20世紀西洋人名事典 「F.B.シュトラウプ」の解説
F.B. シュトラウプ
Straub Ferenc Bruno
1914.1.5 -
ハンガリーの生化学者。
元・ブダペスト大学教授,元・ハンガリー科学アカデミー酵素学研究所長,ハンガリー国民議会幹部会議長(元首)。
セゲド大学で学び、1937年生化学で学位取得。その後ケンブリッジ大学に留学し、ケイリンに師事し呼吸酵素の研究を行う。’39年帰国、セゲド大学医化学助教授となりセント・ジェルジの筋肉の研究に参加し、’42年アクチンを発見。’49〜71年ブダペスト大学教授を務めた後、ハンガリー科学アカデミー酵素学研究所長となる。アクチンのC-Fの変換、それに伴うATPの分解を解明し、筋収縮のしくみ解明に貢献。第二次大戦後共産党に入党するが、ハンガリー動乱で離党。85年国民議会議員を経て、88年東欧社会主義国では初の非党員元首となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報