20世紀西洋人名事典 「G.ユルバン」の解説
G. ユルバン
Georges Urbain
1872.4.12 - 1938.11.5
フランスの化学者。
元・パリ大学教授,元・万国原子量委員,元・フランス化学会長。
パリ生まれ。
理科学校卒業後、希土類元素の研究を始め1899年学位を取得。電気会社の研究所長を経て、1906年パリ(ソルボンヌ)大学分析化学助教授、’08年鉱物化学の教授。分別結晶法、磁器的・分光学的手法を用いて、希土類の厳密な分離法を確立。カドリニウムの本性を明らかにし、’07年イッテルビウムからルテチウムを分離する事に成功。’22年には72番元素の存在も認めた。’28年一般化学の教授。その講義は満堂の聴衆者を集めた。万国原子量委員、フランス化学会会長、生物学研究所化学部長などの役職を歴任した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報