20世紀西洋人名事典 「H.ライヘンバハ」の解説
H. ライヘンバハ
Hans Reichenbach
1891.9.26 - 1953.4.9
米国の哲学者。
元・カリフォルニア大学教授。
ハンブルク生まれ。
1938年渡米し、科学哲学発展に大きな役割を果す。カリフォルニア大学で哲学の教授を務める。科学の方法論においては、相対頻度の極限として確率を解釈することによる帰納法の基礎づけを提唱。相対性理論をもとに時間・空間論を展開し、確率含意という概念を用いて確率論の形式化を試み、量子力学の哲学的基礎づけにつとめる。主著、「空間と時間の哲学」(’28年)は、相対性理論を中心として空間・時間の諸問題を検討した分野の古典。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報