帰納法(読み)きのうほう

  • induction
  • きのうほう キナフハフ
  • きのうほう〔キナフハフ〕

ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

類似の事例をもとにして、一般的法則原理を導き出す推論法のこと。演繹法対義語で、帰納的推論ともよばれる。 例えば、次のような推論が帰納法に当てはまる。 (a)このカラス黒い(事例1) (b)そのカラスも黒い(事例2) (c)あのカラスも黒い(事例3)      (d)ゆえに、カラスは黒い(法則) ここでは3つの事例(a)(b)(c)について言えることを一般化して(d)の法則を導き出している。ただし、この法則はありうる事例をすべて調べて導き出したものではないため、例えば「白いカラス」といった、法則の例外が出てくる可能性は十分にある。それゆえ、帰納法で得られる法則は必ず正しいというものではなく、ある程度確かであるというに留まる。

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大辞林 第三版の解説

帰納的推理による事象の研究法。 F =ベーコンを経て、 J = S =ミルにより自然科学の方法として定式化された。結論の蓋然的命題は「自然の斉一性」を仮定することで普遍的法則とみなされ因果関係が確定される。ミルでは、一致法・差異法・一致差異併用法・剰余法・共変法の五方法に類別される。 ⇔ 演繹法

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (inductive method の訳語)
① 多くの特殊的な事実から蓋然的(がいぜんてき)に真の一般的な原理、法則を発見する研究方法。ベーコンによって意味づけられ、J=S=ミルによって大成された。狭義では、ミルの定式化した因果関係確定の五つの方法をいう場合もある。帰納的三段論法。帰納的推理。⇔演繹(えんえき)法
※百学連環(1870‐71頃)〈西周〉二「ミル氏の発明せるシストム ヲフ ロジックに至ては Induction (帰納法)に依て此学を極るとなし」
② 論理学で、帰納のための一時的な手続きがあるとする人がこの手続きを呼ぶときの名。
[語誌]→「きのう(帰納)」の語誌

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

経験・実験等によって個々の具体例から普遍的な結論を導きだす思考方法
演繹 (えんえき) 法に対する概念。フランシスベーコンによって創始され,J.S.ミルによって大成されるまで,イギリス経験論の論理的方法論とされた。

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