帰納法(読み)キノウホウ

デジタル大辞泉 「帰納法」の意味・読み・例文・類語

きのう‐ほう〔キナフハフ〕【帰納法】

帰納的推理による研究法。F=ベーコンが科学的研究法として提唱、のちにJ=S=ミルによって完成された。⇔演繹法

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精選版 日本国語大辞典 「帰納法」の意味・読み・例文・類語

きのう‐ほうキナフハフ【帰納法】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] inductive method の訳語 )
  2. 多くの特殊的な事実から蓋然的(がいぜんてき)に真の一般的な原理法則を発見する研究方法。ベーコンによって意味づけられ、J=S=ミルによって大成された。狭義では、ミルの定式化した因果関係確定の五つの方法をいう場合もある。帰納的三段論法。帰納的推理。⇔演繹(えんえき)法
    1. [初出の実例]「ミル氏の発明せるシストム ヲフ ロジックに至ては Induction (帰納法)に依て此学を極るとなし」(出典:百学連環(1870‐71頃)〈西周〉二)
  3. 論理学で、帰納のための一時的な手続きがあるとする人がこの手続きを呼ぶときの名。

帰納法の語誌

→「きのう(帰納)」の語誌

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「帰納法」の解説

帰納法(きのうほう)
induction

個々の具体的な事実から普遍的な命題や法則を導き出す思考方法。ベーコン(フランシス)によって提唱され,イギリス経験論に継承されて確立した。ヨーロッパ大陸で展開した演繹法と対比される。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「帰納法」の解説

帰納法
きのうほう
induction

経験実験等によって個々の具体例から普遍的な結論を導きだす思考方法
演繹 (えんえき) 法に対する概念フランシス=ベーコンによって創始され,J.S.ミルによって大成されるまで,イギリス経験論の論理的方法論とされた。

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