知恵蔵 「HUAWEI」の解説
HUAWEI
ファーウェイは、特に近年、スマートフォン市場において、目覚ましいシェア拡大を遂げており、IT市場の調査を行っている企業「IDC」によると、18年第2四半期の世界のスマートフォン出荷量では、アップル社の世界シェア12.1%を抜き、15.8%で世界2位となっている。(1位はサムスン社の20.9%)
ファーウェイのスマートフォンは、本体価格が3万円程度のエントリーモデルから、6万円台のハイエンドモデルまで幅広いラインナップを備えている。エントリーモデルでも、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や動画、ゲームなどが十分楽しめるスペックで、若者や女性層等が満足する機能を標準搭載しており、ハイエンドモデルに至っては、カメラのブランドとして有名な「ライカ(Leica)」と共同開発したカメラを内蔵したものがある。これまで国内では、「MVNO(仮想移動体通信事業者)」が、ファーウェイのスマートフォンを販売していたが、18年6月より、MVNOに通信回線を貸している、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアと呼ばれる国内大手携帯電話事業者が、ファーウェイのスマートフォンを、中国ブランド製品としては、初めて同時に取り扱うことになった。なお、ファーウェイは、17年、日本の新卒エンジニア向けの求人広告で、初任給40万円以上を提示して話題となったが、中国ファーウェイの従業員1人当たりの平均年収は1000万円以上ともいわれている。
●=「せん」は、つちへんに川。
(横田一輝 ICTディレクター/2018年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報