JUNET(読み)ジュネット(英語表記)Japan University Network; Japan UNIX Network

デジタル大辞泉 「JUNET」の意味・読み・例文・類語

ジュネット【JUNET】[Japanese University Network]

Japanese University Network日本国内の大学や研究機関を結ぶコンピューターネットワーク。日本におけるインターネット起源に相当する。昭和59年(1984)、東京工業大学慶応義塾大学東京大学を接続して運用実験が始まり、後にTCP/IP接続によるインターネットが普及し、平成6年(1994)に実質的な運営を停止した。ジェーユーネット。

ジェーユー‐ネット【JUNET】[Japanese University Network]

Japanese University Network》⇒ジュネット(JUNET)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「JUNET」の意味・わかりやすい解説

JUNET
ジュネット
Japan University Network; Japan UNIX Network

日本で最初に始まった学術情報コンピュータ・ネットワーク。ジェーユーネットともいう。1984年10月に東京工業大学助手の村井純が,東京工業大学,東京大学,慶應義塾大学のそれぞれのコンピュータの間を電話回線で結んだネットワーク構築の実験を始めた。基本的にはホスト局がないボランティアベースのネットワークで,利用者同士の情報交換を行なうための電子メールとニュースを UUCP; UNIX to UNIX Copy Protocolと呼ぶユニックスに付属する通信手段(プロトコル)で転送していた。1989年にはアメリカ合衆国国立科学財団 NSFのネットワークである NSFNETに接続され,国際的な使用が可能となり,最終的には 500近い組織を結ぶネットワークとなった。1988年プロトコルにインターネット標準の TCP/IPを使った WIDEプロジェクトが発足し,1994年 JUNETは解散した。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「JUNET」の解説

JUNET

日本の大学や研究機関を結ぶ研究用ネットワーク。1984年10月に実験を開始し、最終的に約700の機関を結ぶネットワークに成長通信プロトコルとしてUUCPを用い、UNIXをベースとしたネットワークで電子メールの交換を行った。WIDEプロジェクトの設立などを受けて実験ネットワークとしての役割を終え、1994年10月に消滅した。

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