KS磁石鋼(読み)ケーエスジシャクコウ

デジタル大辞泉 「KS磁石鋼」の意味・読み・例文・類語

ケーエス‐じしゃくこう〔‐ジシヤクカウ〕【KS磁石鋼】

強い磁性をもつ特殊鋼。大正5年(1916)、本多光太郎・高木弘らが製作。研究費を出した住友吉左衛門頭文字を取って命名KS鋼。→新KS鋼

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「KS磁石鋼」の解説

KS磁石鋼
ケーエスじしゃくこう

1916(大正5)年,本多光太郎・高木弘によって発明された特殊鋼
鉄のなかにコバルト・タングステン・クロム炭素を含ませた特殊鋼で,第一次世界大戦のため優良な鉄鋼が輸入できなくなっていた中で,本多が住友財閥から研究費の援助をうけて完成。「K・S」の名は住友吉左衛門の頭文字からとった。さらに,'34年本多らは新KS磁石鋼(鉄・ニッケル・チタン合金)を発明した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android