LDLコレステロール(読み)えるでぃーえるこれすてろーる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「LDLコレステロール」の意味・わかりやすい解説

LDLコレステロール
えるでぃーえるこれすてろーる

コレステロールのうち、低密度リポタンパク質に含有されるものをいう。正式名称は低密度リポタンパク質コレステロールで、英語名称low-density lipoprotein cholesterolの頭文字をとりLDLコレステロールLDL-Cと略称することが多い。コレステロールは血液中では脂質とタンパク質の集合体であるリポタンパク質の形で存在し、LDLはコレステロールを肝臓から血中や組織へ運ぶという重要な役割を担っている。しかし血管壁に沈着しやすいため、血液中に必要以上に取り込まれると蓄積されて内壁が肥厚し、動脈硬化を引き起こす原因となる。このため、悪玉コレステロールとよばれることがある。これに対し、体内の余分なコレステロールを回収し、肝臓へ運ぶ働きをもつHDLコレステロール善玉コレステロールとよぶこともある。

[編集部 2017年4月18日]

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