《late-onset hypogonadism》男性ホルモンのテストステロンの分泌が急激に減少することによって生じる種々の症状。40歳代から60歳代の男性に発症し、うつ症状、不眠、性欲減退、骨粗鬆症、筋力低下などの精神的・身体的症状が知られる。加齢男性性腺機能低下症候群。PADAM(partial androgen deficiency of the aging male)。ADAM(androgen decline in the aging male)。男性更年期障害。
男性ホルモンが極端に減ることにより、40~60代の男性に生じる身体的・精神的弊害の総称。「男性の更年期障害」と言われ、正式名称は加齢男性性腺機能低下症候群。1998年、高齢男性を対象とした国際学会である「The International Society for the Study of the Aging Male(ISSAM)」が設立。2001年には「日本Aging Male研究会」(現「日本 メンズヘルス医学会」)が設立されて研究・啓発が進み、07年、「病気」として正式に認定された。症状は、性機能や認知機能、筋力などの低下や、睡眠障害、抑うつ状態、骨減少症など多岐に及ぶ。うつ病やその他の疾患と似ているため本疾患と診断されにくいという側面はあるが、男性ホルモンの補充とカウンセリングなどにより高率で症状は解消する。