男性ホルモンであるテストステロンの減少が原因でさまざまな身体的・心理的症状を示す症候群。自律神経失調症を中心とした多種多様な自覚症状を訴えるが、裏づけとなる病気は特定できない。閉経に前後して起こる女性の更年期障害が知られているが、男性にも特有の症状がみられることが明らかとなっている。テストステロンは男性の活力を支えるホルモンで、20代から30代をピークに40代後半あたりから分泌量が徐々に減少していく。個人差はあるが、10年ごとに10%の割合で低下するとする研究もある。また、男性更年期障害はまじめできちょうめんな性格の者に多くみられるという報告もある。テストステロン減少の原因は加齢のほか、ストレスや肥満が大きくかかわるともいわれる。症状や程度には個人差があり、男性特有の症状としては性欲低下や性機能の減退および勃起(ぼっき)不全などがよく知られている。さらに疲労感や集中力・意欲低下のほか、不眠・不安、イライラ、抑うつ症状、めまいなども伴う。また、筋力低下や貧血、骨粗鬆(そしょう)症などについても、加齢だけでなくテストステロンの減少を原因とするケースの報告もある。治療は男性ホルモン補充療法を行い、それに加えて、適度な運動の励行、心身リラックス、バランスのよい食事への改善などを心がけることが必要とされる。
[編集部 2016年5月19日]
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