20世紀西洋人名事典 「M.クネーネ」の解説
M. クネーネ
Mazisi Kunene
1930 -
南アフリカの詩人。
ズールー族出身で、ナタール、ロンドン各大学でズールー詩を研究後、政治運動に参加、アフリカ人民族会議の主要メンバーとなる。その後、カルフォルニア大学ロサンゼルス校教授を務めたほか、アメリカおよびアフリカの大学で客員教授としてアフリカ文学を講じる。1970年、’83年に来日、アフリカ固有の「円環」思想とアフリカ共同体理論を披瀝し、日本の文化人に強い影響を与えた。詩集「ズールー詩集」(’70年)などのほか、最近は口承文芸の文字化を通じ、アフリカ人伝承の世界観、価値体系を提示する作品に取り組んでいる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報