20世紀西洋人名事典 「M.ナギブ」の解説
M. ナギブ
Muhammad Najīb
1901.2.20 - 1984.8.28
エジプトの軍人,政治家。
元・エジプト初代大統領兼首相。
ハルトゥーム生まれ。
1948年のパレスティナ戦争後、少将となった。’52年7月のクーデターの際には、軍部内で人望が厚く自由将校団団長に迎えられ、国王ファールーク一世を国外追放に処し、革命委員会委員長となった。その後、’53年6月の共和制宣言にともない、初代大統領に就任した。しかし、名目的な存在であった事から、自由将校団の中心人物のナセルが革命徹底を主張したため対立し、’54年に辞任に追い込まれた。復帰後も、’54年11月にナセル暗殺に荷担したとして、大統領を解任され、17年間に渡って、自宅に軟禁された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報