MYCIN(読み)まいしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「MYCIN」の意味・わかりやすい解説

MYCIN
まいしん

1970年代にスタンフォード大学のファイゲンバウムEdward A. Feigenbaum(1936― )らによって開発された、初期エキスパートシステムの代表例で、伝染性血液疾患を扱ったもの。このシステム医師インターンと同等以上の能力を示したが、残念ながら実用には至らなかった。その大きな理由は、注射を打つと痛いなどという、専門知識以外の常識を、このシステムが持ち合わせていなかったためといわれている。

[中島秀之 2019年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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