20世紀西洋人名事典 「O.F.ベルゴーリツ」の解説
O.F. ベルゴーリツ
Ol’ga Fyodorovna Berggol’ts
1910.5.16 - 1975.11.13
ソ連の詩人,小説家。
ペテルブルグ生まれ。
卒業後、ジャーナリストとして活動し、傍ら青少年向けの短編を書く。1930年代中期から詩人として評価されたが、’37年トロツキストの関係を問われて投獄。この体験は詩の独自性に影響を与えた。第二次大戦中、レニングラードに留まって、長詩「二月の日記」(’42年)などを発表、抒情詩「ペルボロシースク」でスターリン賞受賞。’53年自己表現としての抒情詩の復活を論じて、文壇の「雪解け」気運を盛り上げる。他に粛正時代の感情体験を歌った詩集「試練」(’56年)、自伝風長編「昼の星」(’59年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報