20世紀西洋人名事典 「P.ハーンパー」の解説
P. ハーンパー
Pentti Haanpää
1905.10.14 - 1955.10.1
フィンランドの作家。
プルッキラ生まれ。
森林労働、農業に従事しながら、北部寒村の農民や材木切出人の生活を描き、社会批判ともいえる風刺のきいた作品を多く残した。特に短編作品は「ユットゥ小話」と呼ばれ独自の文体で綴られ新ジャンルとなった。文壇デビューは1925年短編集「国道に沿って」。他の作品に社会風刺小説「原野と兵舎」(’28年)、「荒野の戦争」(’40年)等多数ある。死後にも遺稿集三巻が刊行され、創作力のある作家として評価は高い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報