20世紀西洋人名事典 「P.E.M.ベルトロ」の解説
P.E.M. ベルトロ
Pierre Eugène Marcellin Berthelot
1827.10.25.(27.説あり) - 1907.3.18
フランスの化学者,政治家。
元・コレージュ・ド・フランス教授,元・外務大臣,元,フランス科学アカデミー会長。
パリ生まれ。
別名Pierre Eugène Marcelin Berthelot。
コレージュ・ド・フランスの化学教授バラールの助手、パリ薬学大学教授、1865年コレージュ・ド・フランス有機化学教授を経て、1889年パストゥールの後任としてフランス科学アカデミー会長。無機物から種々の有機化合物の合成反応を研究し、さらに反応速度の重要性を訴えたほか、トムセンとともに熱化学の研究に力を注ぎ、発熱反応、吸熱反応といった熱化学の基礎となる概念をつくりあげた。この間政治家としては1881年上院議員となり、1886年文部大臣、1895年外務大臣を歴任。著書「合成に基礎をおいた有機化学」(1860年)、「熱化学」(1897年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報