pHメーター(読み)ぴーえいちめーたー(英語表記)pH meter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「pHメーター」の意味・わかりやすい解説

pHメーター
ぴーえいちめーたー
pH meter

酸性・アルカリ性の度合いの指標であるpH(ピーエイチまたはペーハーとよぶ)を測定する計器。pH(ピーエイチ)計ともいう。pHは、水素イオンモル濃度の常用対数の逆数と定義される量であるが、実用的には2種のpH標準液を混合する方法により測定標準がつくられている。いわゆる手分析では試薬と指示薬を用いてpHを測定するが、工業計測や実験室での自動測定では、試料溶液中に浸した特殊な電極電位差を測定する計器が広く使われ、これをpHメーターとよぶ。用いる電極としては水素電極キンヒドロン電極アンチモン電極ガラス電極などがあるが、現在ではほとんどの用途にガラス電極を用いている。増幅器と組み合わせて、pHの値(酸性1~7、アルカリ性7~14)を100分の1の桁(けた)まで測定できる精密型のものもある。証明用のものには計量法に基づく検定が行われている。

[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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