Prolog(読み)ぷろろぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Prolog」の意味・わかりやすい解説

Prolog
ぷろろぐ

1970年代に開発された論理的推論を動作原理としたプログラミング言語。Programming in Logicの意味でPrologと名づけられた。

 Prologのプログラミング言語としての特徴はパターンマッチングによる呼び出しと、バックトラックとよばれる自動探索機能にある。つまり、欲しい解の満たすべき性質記述しておけば、それを自動的に探し出してくれるというものである。しかしながら、そのような理想どおりにうまくいくわけではなく、プログラミング上のくふうが必要である。

 Cなどのプログラミング言語に比べると人間に近いレベルでの記述が可能であり、とくに自然言語を処理するタスクには向いている。最近注目を浴びているIBMのWatson(ワトソン)では、ネット上の知識の処理などの部分についてはPrologで記述されている。

[中島秀之 2019年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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