重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome、SFTS)を引き起こすウイルス。マダニ科のダニが媒介するウイルスで、マダニに噛まれることで感染する。発症すると白血球数・血小板数が減少し、発熱、嘔吐、下痢などの症状を引き起こす。2011年、中国で感染性疾患として初めて報告された。13年1月に国内初の患者が確認され、遡って調査した結果、05年から14年2月26日までに、西日本に限って計53人の罹患が確認され、内21人が死亡している。14年2月、国立感染症研究所は、SFTSウイルスを持ったマダニが西日本だけでなく、全国的に確認されたことを発表した。