SuperAudioCD

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

Super Audio CD

97年9月にSonyとPhillipsが提案した次世代音楽用CDの規格従来の音楽用CDとの下位互換性を保ちながら、4.7Gbytesの高密度記録も実現し、さらに高品質な音声の記録・再生、および画像や動画などの記録を可能にする。Super Audio CDメディアの外形は従来のCDと変わらず、直径120mmの盤面である。しかし帰路工面は2層構造をしており、そのうち一方で従来の音楽CDデータを記録し、もう一方で高密度記録を実現する。このためSuper Audio Cdのメディアは、従来の音楽CDプレイヤでそのまま再生することが可能である(互換用の記録面が再生される)。高密度記録面での音声データのエンコーディングには、DSD(Direct Stream Digital)と呼ばれる新しい方式を採用する。DSDのデータを従来の音楽用CDレベルの16ビット量子化、サンプリングレート44.1kHzに変換する技術も同時に開発されており、こちらはSuper Bit Mapping Directと呼ばれる。次世代用音楽CDとしては、DVD-Audioも開発段階にある。Super Audio CDおよびDVD-Audioは、双方とも次世代の高品質音楽CDを実現するためのテクノロジーであるが、DVD-Audioは、データエンコーディング方式として従来の音楽CDと同じリニアPCM方式を用いるため、相互互換性はない。

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