最新 地学事典 「T-タウリ・ステージ」の解説
ティータウリ・ステージ
T-タウリ・ステージ
T-Tauri stage
太陽と同程度の質量をもつ恒星の誕生直後の進化段階。おうし座(Taurus)タウ(τ)星で最初に発見されたことから命名。原始星を取り巻く降着ガス円盤が散逸により消失し,中心星の光が観測可能になった段階を指す。中心温度は数百万Kであるが同質量の主系列星より明るい。水素の核反応サイクルが不完全なために変光星として観測され,またさまざまな原子の輝線スペクトルや線幅の広い吸収スペクトルを示す。中心星は高速回転(~200km/s)をしており,周囲に固体微粒子からなる原始惑星系円盤を伴い中心星の光を吸収・散乱することにより,紫外線および赤外線部での放射エネルギーの超過や偏光を示す。中心星の回転の減速および内部の対流層の消失によって安定な主系列星へと移行する。
執筆者:田中 剛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

