20世紀西洋人名事典 「T.N.ティエレ」の解説
T.N. ティエレ
Thorvald Nicolai Thiele
1838 - 1910
デンマークの天文学者。
元・コペンハーゲン大学教授。
コペンハーゲン大学で学び、「日食経路の幾何学」で在学中に金メダルを受賞、さらに1866年「二重星おとめ座ガンマ星の軌道決定」で博士号を取得し、後1875〜1906年まで同大学で教授兼天文台長を務める。観測値の処理の研究を専門とし、ティエレ・インネス法の開発、ティエレ変換の開発、観測値の系統誤差、偶然誤差の研究を行う。傍ら誤差論の研究を通じて保険数学も研究、40年近く保険会社のマネージャーを務める。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報