TAC制度(読み)たっくせいど/TACせいど/てぃーえーしーせいど(英語表記)fisheries management by TAC system

知恵蔵 「TAC制度」の解説

TAC制度

200カイリ漁業水域において、魚種ごとに総漁獲可能量(TAC : total allowable catch)を定め、漁獲総量を規制することによって海洋生物資源の保存を図ろうとする制度国連海洋法条約は、沿岸国に対しTACに基づく漁業管理によって、水産資源を量的に管理することを求めている。TAC制度は海洋生物資源の保存及び管理に関する法律によるもので、この法律をTAC法と呼ぶ場合もある。2006年現在、日本ではマアジ、サバ類、マイワシ、スケトウダラ、サンマ、ズワイガニ、スルメイカの7魚種にTACを設定。

(榎彰徳 近畿大学農学部准教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

農林水産関係用語集 「TAC制度」の解説

TAC制度(タック制度)

TACはTotal Allowable Catch(漁獲可能量)の略称漁獲量が多く経済的価値が高い魚種や資源状態が極めて悪く緊急に保存管理を行うべき魚種等について、あらかじめ漁獲量の上限をTACとして定め、その範囲内に漁獲を収めるように漁業を管理する制度。

出典 農林水産省農林水産関係用語集について 情報

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